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ブラームス全曲演奏会

 ブラームス・チクルス、いよいよ、第2日目です。
 前半は、『交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90』から、スタート。実は、ブラームスの交響曲の中で、いちばん好きなのが、この曲です。この日のプログラムを読むと、有名になっていたブラームスの後半生でも、フランスでは、ブラームスの曲が人気がなく、演奏されることはあまりなかったが、この曲は、第3楽章に、歌詞がついてシャンソンにもなっているほど、愛されているとのこと
 音楽は、文化や言葉の違いを超えるものですが、これも、そんな力のある曲のひとつなのでしょう。フランスのブラームス好きの皆さま、気が合いますね。
 この曲は、特に、第3楽章が、素晴らしいです。やっぱり、本日の感動ポイントも、この曲でした。もう、涙があふれて、あふれて、止まりませんでした。今まで聴いたなかで、一番、素敵でした。もともと、好きな曲なので、何度も聴いているハズなのに、今まで気づかなかった、この曲の魅力に、また、改めて気づかせてもらったように思います。それを引き出した金聖響さんと、音楽にしたオーケストラ・アンサンブル・金沢の皆さん、本当に感謝です。
 後半の『交響曲 第4番 ホ短調 Op.98』も、実は、第3楽章が好きだったりします。ブラームスの曲の特徴であり、また好きなところは、古きよき美しさであると思うのですが、そのなかにあって、この、ふと口ずさみたくなるような、聴いていて楽しい気持ちになるのに、何かそれだけでは終わらないようなメロディは、愛しくてたまりません。もちろん、この曲は、はかなげで、かぎりなく美しい第1楽章、品格高い第2楽章、かのバーンスタインが「神への荒々しい挑戦としてつきあげられた握りこぶし」と表現した第4楽章もすばらしく、珠玉の名曲のオンパレードでもあるのですが。
 この2日間、じっくりと、ブラームスの交響曲を聴いてきましたが、思った以上に、心に残る演奏会でした。この演奏会で受け取った感動と余韻で、何があっても、しばらく、強くたくましく、日々を過ごしていけそうです
 はるばる、横浜からやってきてよかった…。本当に、思いました。今年、一番の思い出になりそうです
 
 
ブラームス全曲演奏会

 いよいよ、本日のメーン・イベント、ブラームス・チクルスの第1日目です
 2日間で、ブラームスの交響曲が4曲演奏されるなんて、本当に、めったになく、贅沢なプログラムだなと思います。演奏される側にとっては、ハードな2日間だったでしょうが…
 今まで、金聖響さんの指揮で、第1番と、第3番は、他の演奏会で聴いてきましたが、第2番と第4番は初めてです。1日目は、第1番と第2番、2日目は、第3番と第4番という組み合わせ。今まで聴いたことがある曲は、また改めて、じっくり聴きたいし、初めて聴く曲は、どういう演奏になるのかワクワクしながら聴くことになるので、私にとっては、両日とも、どの曲も、聴き逃せません
 まず、『交響曲 第1番 ハ短調 Op.68』。第1楽章から緊迫感のある演奏で、ぐいぐい引き込まれていきました。ステージから向かって左側に第1ヴァイオリン、右側に第2ヴァイオリンがいる対向配列で、楽器編成も、決して大きくなく、金聖響さんの頭の中で響いている、ブラームスの音楽の世界を、オーケストラ・アンサンブル・金沢の団員さんが、忠実に辿って、音を紡ぎだしているような印象を受けました。第3番まで、この組み合わせで、CDを出しているので、そのときに積み上げたものも大きいのかもしれません。
 対抗配列で音のかけあいを感じるせいか、音に臨場感があって、聴いている側に、どんどん迫ってくるようでした。アッという間に、第1番終了。気づくと、目に涙がたまっていて、顔を傾けたら、すぐに、こぼれ落ちそうな勢いでした。やっぱり、スゴイです
 そして、『交響曲 第2番 ニ長調 Op.73』。他の3曲に比べると、やや地味めですが、ブラームスらしい、キレイな旋律な曲で、とても心がなごみます。ブラームスが、南オーストリアの避暑地、ペルチャッハ湖畔に滞在しているときに、ほぼ書き上げたからか、牧歌的な雰囲気のある曲です
 休憩時間に、化粧を直して、たまった涙を拭いてきたはずなのですが、この曲を聴いたら、涙がまた、たまっていました。キリがありません。でも、それだけ、感動を与えてくれた演奏でした。演奏終了後、金聖響さんが、満足そうな表情を浮かべていたのも、なんとなく分かるような気がしました。夢見心地のまま、本日の宿がある三宮へ。明日の、2日目も楽しみです



 「金聖響さん」と「ベートーヴェン」、「金聖響さん」と「ブラームス」、「金聖響さん」と「バーンスタイン」。この名前が並んだプログラムで演奏されると聴いただけで、いてもたってもいられなくなります
 本日は、「金聖響さん」と「レナード・バーンスタイン」の組み合わせにつられて、初めてティアラこうとうへ行ってまいりました。おそらく、こんなことがないかぎり、足を踏み入れることがなかったであろう場所です。最寄駅は、都営新宿線の住吉駅だったのですが、お天気もよかったし、横浜から乗り換えせずに済むので、錦糸町駅から、お散歩がてら、てくてくと歩くことにしました
 私にとっての、本日のハイライトは、『ウェストサイド・ストーリー』。今まで、何度か耳にしてきましたが、いつ聴いても、何度聴いてもいいものです。曲そのものに魅力があるということもありますが、金聖響さんを通して伝わってくる、アメリカのにおいというか、雰囲気のようなものに惹かれます。
 私は、旅行でしか、アメリカへ行ったことがありませんが(しかも、アラスカ)、金聖響さんにとっては、指揮者を目指そうと決めつつも、道が開けなくて悶々としていたときや、音楽大学に入って、夢中で勉強していたとき、過ごしていた地。そのなかで、金聖響さん自身は、バーンスタインと会ったことがないとのことですが、小澤征爾さんや佐渡裕さんをはじめ、周りの人から、脈々と受け継がれているものを、肌で感じながら、いろいろなものを吸収してきたのだろうと想像(=妄想?)しながら、毎回、楽しんでいるのです。私が、金聖響さんで聴きたい…と思うゆえんであります。
 プログラムを読んでいたら、今日、取り上げられた作曲家は、すべて、アメリカと関わりのある人たちだそうです。『パリのアメリカ人』のガーシュイン、映画「プラトーン」で使われている、『弦楽のためのアダージョ』のバーバーはアメリカ人なので、もちろんなのですが、黛敏郎さんも、アメリカに住んでいたとのこと。
 そんな作曲家たちの曲から感じる、金聖響さんのつくる、アメリカン・フィーリング。たっぷり堪能してまいりました
  
2008.9.20グリーンホール相模大野

 今日は、久びさの、金聖響さんの演奏会。
 台風の中、ズブ濡れになりながら、行くことになるのかも…と、ドキドキしていましたが、そんな心配をよそに、台風一過で、いいお天気でしたね
 本日のオケ、シエナ・ウィンド・オーケストラは、吹奏楽団なので、弦楽器のパートがありません。初めは、その編成が慣れませんでしたし、コンサート・マスターが、2人いらっしゃるのに、驚きました。
 吹奏楽の歴史は管弦楽より新しいけれども、いろいろなアレンジができて、機動力があるのではと、金聖響さんが、おっしゃっていました。ポップス、ジャズ、クラシック、その他、ジャンルに縛られずに演奏できるところが、魅力なのかもしれません。本日のプログラムも、そんな吹奏楽の魅力を味わえるものだったように感じます。
 前半は、5年前にアメリカで初演された、生まれたてホヤホヤの『レッドライン・タンゴ』、シークレット・プログラムだった(演奏会当日まで、曲目は発表されませんでした)、J.バーンスの、『アルヴァマー序曲』、P.スパークの『ドラゴンの年』という、吹奏楽ならではのラインナップ。
 そして、後半は、クラシックの名曲、ムゾルグスキーの『展覧会の絵』でした。今まで、管弦楽ヴァージョンと吹奏楽ヴァージョンを聴いたことがあるのは、エルガーの『威風堂々』です。主旋律を担当するのが、管弦楽は弦楽器、吹奏楽は管楽器なので、かなり印象が違って聴こえたのを覚えています。こころもち、管弦楽ヴァージョンの方が、線が細くて、繊細な感じがしました。
 でも、『展覧会の絵』は、細かいところでは、感じが違うところがありましたが、全体的な印象は、よく耳にする管弦楽ヴァージョンと、ほとんど、変わらないように思いました。そういう演奏になるように、聖響さんが、指示したのかもしれませんが…。席も最前列だったこともあってか、こちらにせまり来るような迫力があって、感動しました
 最後は、シエナ・ウィンド・オーケストラの演奏会のお楽しみ、プログラム終了後に、客席の人で、楽器を持っている人は、ステージに立って、オケの方と一緒に『星条旗よ永遠なれ』を演奏できます。楽器ならなんでもいいので、前回は、トライアングルやカスタネットを持って、ステージに上がってきた小さな男の子がいましたが、今日は、指揮棒を持った、カワイイ女の子が2人、いました。
 本当に楽しそうで、私も、参加できたらいいのにと思ってしまいます。かつての小室哲也さんのように、キーボードを首からさげて、セッションしてみようかとも思ったのですが、毛色が違うので、やめたほうがいいですね、きっと…
 金聖響さんも、シエナ・ウィンド・オーケストラとは、自分と年まわりが近い方が多いためか、仲間のような感覚で楽しく演奏されているそうで、それが、聴いている側にも伝わってくるかのようでした。クラシックにあまりなじみがなくても、音楽が好きなら、シエナ・ウィンド・オーケストラの演奏会に行ってみるといいかもしれません。次回は、12月13日の東京芸術劇場です
 
 先週の、思わぬ握手つきサイン会から、約1週間。
 またしても、金聖響さんの演奏を聴きに、東京オペラシティに行ってまいりました
 この、ペ・ヨン・ジュンさんセレクションの演奏会は、4月3日と8日の2日間行われ、午後3時からの部と、午後7時からの部があります。演奏される曲目は、すべて違うので、本当は、4回、全部行きたかったのですが、2日フルでお休みが取れない現実と、昼の部は、どちらもチケットが完売していて、結局、両日ともに7時からの回しか行けませんでした
 プログラムの内容から、実は、本日の方が、楽しみでした。特に、第1楽章のみですが、ベートーヴェンの『交響曲 第6番 ヘ長調 Op.68 <田園>』は、聴く前から、ワクワク、ソワソワです。聖響さんといえば、やはり、私にとっては、ベートーヴェンなのですが、生で聴く機会は、今のところ、関西方面での演奏会に多く、首都圏では、あまり耳にできません。
 以前に、金沢で行われているブラームスの交響曲の全曲演奏会を、こちらでも考えているけれど、移動や練習時間を入れたスケジュール上の問題で難しいというお話をされていたので、ベートーヴェンも、同じ様な理由で、なかなか実現しないのかもしれません。地道に、その日を待つしかないのかなぁ…と思ったりしています。本当は、私が、金沢に行くのがイチバンなのでしょうね。いつか、観光を兼ねて、行ってみたいです。
 さて、話を、本日のことに戻します。
 秀逸だったのは、やはり、ベートーヴェンの『交響曲 第6番 ヘ長調 Op.68 <田園>』と、ホルストの『惑星 Op.32』です。聴いた後に熱が残る、いい演奏でした。
 ちなみに、『惑星 Op.32』は、それぞれ惑星の名前がついた7曲からなる組曲なのですが、今日、演奏されたのは、平原綾香さんの歌で有名になった、<ジュピター>。歌で使われているメロディは、オーケストラで聴いても、よいですよ。オケの楽器が、きちんとそれぞれの役割を果たしているようで、音に厚みがあるので、聴いた後に、満足感が残ります。個人的には<マーズ>もおススメ。火星人が攻めてくるようで、まさに、映画の『マーズ・アタック』さながらなカンジが、たまりません。なんか、名前だけ書いていると、セーラームーンの登場人物のようですね。セーラームーンがお好きな方も、ぜひ。
 とにかく、
 「ビールとクラシックは、生がイチバン」
 …とは、本日の聖響さんの名言なのですが、まさに、その言葉にふさわしい演奏会でした
 

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