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ショパニッシモI ~「ナショナル・エディション」によるショパン集~ ショパニッシモI ~「ナショナル・エディション」によるショパン集~
河合優子 (2006/07/14)
コンサートイマジン
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 今日は、浜離宮朝日ホールで、河合優子さんのChopinissimoシリーズ第4回の演奏会を聴いてきました
 今日のプログラムには、私が初めて優子さんのピアノをすごく好きになった曲、『エチュード Op.25-12 <大洋>』がありました。普段は、ゆっくりとした話し方で、優しい物腰の素敵な方なのですが、演奏はとても情熱的です。ポーランドでピアノの勉強するために、たった1年でポーランド語をマスターして、ひたむきに音楽と向き合ってきた、優子さんのショパンやピアノへの思いが表れているようで、聴いた後は体が熱くなります。
 ショパンが表現しようとしていた曲の世界は、どんなものだったのか。ポーランドでは、ショパンの自筆譜やメモ書きなどの資料を頼りに研究が進められ、まだ全曲ではないのですが、ナショナル・エディションという楽譜が出版されています。ショパン国際コンクールでは、すでに、この楽譜が使われており、このプロジェクトに参加している優子さんも、今日の演奏会で使っています。
 よく耳にする演奏と少し違ったところもあって、初めてショパンを聴く人はもちろん、もともとショパンが好きな人にも、オススメです。次回第5回は、来年1月。プログラムも、胃腸薬の大○胃酸のCMでおなじみの曲(『プレリュード Op.28-6』)や、『プレリュード Op.28-15 <雨だれ>』など、名曲ぞろいです。興味のある方はぜひ
 

トキメキの再会

ラファウ・ブレハッチI ラファウ・ブレハッチI
ブレハッチ(ラファウ) (2006/01/21)
ビクターエンタテインメント
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 嬉しいことに、また、ラファウ・ブレハッチさんが来日してくれたので、演奏会へ行ってきました。今日の私のポイントは3つ

 ・ショパン以外の曲をどう弾くのか(前回はオール・ショパンプログラム)
 ・前回の演奏会で、『24の前奏曲 Op.28』の前半12曲を聴いたので、後半の12曲を聴くこと
 ・ピアノの演奏会でのP席は、どうなのか(ピアノの演奏会では初体験

 プログラムの最初はバッハの『イタリア協奏曲』でした。ブレハッチさんの演奏は瑞々しく、ぐいぐいと曲の中に引っ張られ、聴き終わった後も、まだ胸がドキドキしていました。持論なのですが、ショパニストは、他の作曲家の曲もハズレない。ブレハッチさんも、例にもれないショパニストだと思います。
 プログラム後半は、お約束のショパン・プログラム。会場は、女性が圧倒的に多かったのですが、皆さん、うっとりとした表情で聴いていました。私もその一人で、ラストの『24の前奏曲 Op.28』にたどり着く頃には、感動で涙が出そうになっていました。演奏順序もよく練られているのでしょう。すっかりヤラレてしまいました
 P席というのは、演奏会によく行かれる方は説明不要だと思いますが、ステージ後方にある座席です。いつもと違った角度で演奏が見られるので、私は機会があったらP席を指定しています。ピアノの場合でもP席はいいですね。今日も、前の方の座席だったので、ブレハッチさんがものすごく近かったし、会場の様子がよく分かるし、もともと今日の会場だった横浜みなとみらいホールの音の響き方が好きなので、ピアノの響きに包まれて、本当に幸せな2時間を過ごしました
 しかし、すっかり「ブレハッチ・ジャンキー」になってしまったようです。演奏会は終わったばかりなのに、次回の来日公演のことばかり考えています…
 

よきライバル

イム・ドンミンI イム・ドンミンI
イム・ドンミン (2006/01/21)
ビクターエンタテインメント
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 最近、日本と韓国は、世界を舞台に、善戦しているなと感じます。
 サッカーやフィギュアスケートなどのスポーツが目立ちますが、それだけでなく、音楽でも同じことが言えるのかもしれません。
 2005年のショパン国際コンクールでは、ラファウ・ブレハッチさんが第1位、第2位の受賞者はなく、第3位は、韓国出身のイム・ドンミンさんが、4歳下の弟のドンヒョクさんと分け合いました。ちなみに、第4位は、日本の関本昌平さんと山本貴志さんでした
 ショパン国際コンクールの入賞者ガラコンサートでは、イム・ドンミンさんの演奏が聴けなかったので、いつか機会に恵まれないかなと思っていたところ、HNK・BSの『クラシック倶楽部』で放送があるとのことで、さっそくチェックしました
 プログラムは、モーツァルトの『ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K.333から 第1楽章、第3楽章』と、ショパンの『スケルツォ』全4曲。イム・ドンミンさんのピアノは、深く物静かな感じがしました。ひとつひとつの音が丁寧に奏でられていて、聴く側に、ひとつひとつ染みこんでいくような、そんな演奏でした
 個人的には、今度は、ブラームスを聴いてみたいなと思いました。ブラームスの品があって重みのある音楽は、イム・ドンミンさんの音色に合うのではないでしょうか
 
 私の好きなピアニストのベスト3は、エフゲニー・キーシンさんとマルタ・アルゲリッチさんと河合優子さんです(順不同)。この3人に共通しているのは、特にショパンの演奏がすばらしいこと。今日はそのうちの一人、河合優子さんのピアノを聴きに、浜離宮朝日ホールへ行ってきました。
 このリサイタルは、「ナショナル・エディションによる全曲演奏会」というタイトルで、2005年の7月から始まって今日で3回目。この「ナショナル・エディション」とは、ショパン自筆のメモや曲のスケッチ等の資料から、ショパンの意図に忠実になるようにと編集された楽譜のことです。優子さんの師、ヤン・エキエル先生が中心となっているポーランドの国家事業で、これに携わることは優子さんのライフワークでもあるのです。 
 だから、ショパンが伝えたかった曲の感じや音の響きは、こんな風だったのかもしれないと想像しながら聴くと、この演奏を聴いている時間がすごく貴重なものに思えます。また、優子さんのピアノはとても情熱的で、優子さんのピアノやショパンへの真摯な気持ちが伝わってきて、聴いている側にも熱い気持ちがこみ上げてくるんです
 次回は、同じ浜離宮朝日ホールで、6月23日に行われるそうです。オススメは、『エチュードOp.25−12<大洋>』です。もし、興味のある方は、ぜひ。
 
戦場のピアニスト 戦場のピアニスト
ウワディスワフ シュピルマン (2003/02)
春秋社
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 ユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンさんの手記で、ご存知、映画『戦場のピアニスト』の原作本です。タイトルに「ピアニスト」の文字が入っていますが、実は、あまりピアノや音楽のことに触れられている記述は多くありません。映画では端折っていたのかもと思っていましたが、そうではありませんでした…
 戦後、ポーランドで出版されたときは、『ある都市の死』というタイトルだったそうです。映画の原題も『PIANIST』でしたが、本全体の内容からすると、この『ある都市の死』の方が、しっくりくる気がします。でも、ラストの、シュピルマンさんのピアノを聴いたドイツの将校が、彼を助けるようになるというシーンは、音楽の力を感じさせらます。
 心に残ったのは、映画でも有名な、収容所へ強制移住が決まり、家族と一緒に汽車に乗る寸前で、シュピルマンさんだけ助かるという場面です。シュピルマンさんが汽車に乗っていないことに気づいた父親の描写を読んだとき、電車の中だったのですが、目に涙がたまって落ちそうになってしまいました
 エピローグでは、シュピルマンさんを助けたホーゼンフェルトさんは戦後、どうなったのか、なぜ、シュピルマンさんがホーゼンフェルトさんの名前を知ることができたのかといったことが書かれています。ホーゼンフェルトさんの人となりや、息子さんの話を読むと、また、涙が出そうになりました。
 残念ながら、シュピルマンさんは、お亡くなりになってしまいました。本の最後に、戦時中に強制労働をさせられていた建物で、シュピルマンさんは、戦後、演奏会を開いたと書いてあります。その建物の中に学校があり、子ども達にピアノを弾きながら、「子どもたちが、二度とあのような恐怖や苦しみを味わないように」と祈ったそうです。この本を読んで、私達も、その思いを受け継いでいかないといけないですよね

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