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コピー 〜 アンカレッジ


 今年は、オリンピック・イヤーですね
 オリンピックといえば、長野オリンピックの開会式が印象に残っています。小沢征爾さん指揮で、北京、ベルリン、ケープタウン、ニューヨーク、シドニーの合唱団と、ベートーヴェンの『交響曲 第9番 ニ短調 Op.125 <合唱つき>』が演奏されたんですよね。日本、中国、ドイツ、南アフリカ、アメリカ、オーストラリアで、同時に演奏を始め、6ヶ所の映像を見ながら、曲は進んでいきます。途中で、ケープタウンが日の出の時刻になったとき、合唱団の後ろから太陽が昇ってくるさまが、また曲を盛り上げて、本当に感動しました。
 衛星中継というと、少し前の、いっこく堂さんのネタのように、画像より音声が少し遅れるという特徴がありました。それが、当時の最新技術でカバーされていて、それぞれの場所で同時に、同じ音楽を奏でているという空気が伝わってきたものです。普段、違う言葉を使っている人たちが、音楽で、ひとつのものを表現している瞬間を観て、心を動かされました。
 このたび、縁に恵まれて、アラスカへオーロラを観に行くことになりました。成田から、シアトル、アンカレッジを経由して、フェアバンクスへ…という長旅です。機内では、思う存分、映画を観ようと思っていたのですが、アメリカの航空会社だったので、字幕ナシ。頑張って、『X‐File』を観てみたのですが、私の英語力では、5割くらいしか理解できませんでした…
 そんなとき、音楽のメニューに、ウラジミール・ホロヴィッツさんの名前と、ショパンの文字を発見!『ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35』や、 『ポロネーズ イ長調 Op.40-1 <軍隊ポロネーズ>』『ポロネーズ 変イ長調 Op.53 <英雄ポロネーズ>』『幻想即興曲』などなど、超豪華ラインナップで、めまいがしそうになるくらい、コーフンしてしまいました! 
 このときの、私のヘヴィ・ローテーションは、『ポロネーズ 変イ長調 Op.61<幻想ポロネーズ>』。ホロヴィッツさんの雄々しいポロネーズは、これから始まる旅に向けて、さらに私の気持ちを奮い立たせてくれ、こんなところでもまた、音楽の凄さに気づかされる私でした
 言葉よりたいせつなもの。思えば、今回の旅は、そんなものを発見する連続でもありました。言葉の通じない場所で、そこでしか得ることのできないものを得てきた気がします。そこで、これから、しばらく、そんなことを書き綴っていく予定です。どうぞ、お付き合いください。
 ちなみに、写真は、ホロヴィッツさんのショパンを聴いて、感動さめやまぬまま降り立った、アンカレッジ国際空港です
 

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