
今年、横浜は、開港150年を迎えます。
本日の神奈川フィルの定期演奏会は、それを記念してのプログラム。
武智由香さんの委託作品のテーマは、「海」。初日を観に行った方のお話では、楽器の配置を変えたりしていて、動いていたそうで、私が、2日目の公開リハーサルを観に行ったときもまだ、手探り感はありました。現代音楽って、こんなカンジなのかなと思っていたら、開演前のプレトークで、楽譜が渡されたのは、リハの3日前だったということが明らかに…

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でも、クラシックの場合、ほとんどの作曲家が、お亡くなりになっているというのに、現代音楽の場合は、実際に、作曲家に確認とかできてしまえるところが強みでもあると、聖響さんもおっしゃっていましたが、新しく生まれた曲を、今まさに、形にして行こうとする過程から仕上がりまで見られるというのは、なかなかない体験で、結構、興奮しました

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前半のプログラムのハイドンは、あまり海とは関係がないのですが、個人的に、ヤバかったです。
今まで、ハイドンの曲は、『驚愕』と『時計』しか知らず、それも、キチンと聴いたことがありませんでした。それなのに、こんなに、ハイドンの曲が気になってしまうなんて…。またしても、聖響さんマジックにかかってしまいました。
『軍隊』という言葉が表すように、マーチのような打楽器が入ってくるのですが、これが、カワイイ。
プレトークで、聖響さんが、ハイドンの時代は、重厚感のある音は出なかっただろうから、ワザと、安っぽい、チンドン屋さんのような音にしたとおっしゃっていましたが、それがまた、私の心をくすぐりました

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後半は、ワーグナーの『「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死』。
トリスタンとイゾルデが、媚薬を飲んで、禁断の恋に落ちるのは、船の中。ちょっと、無理くり感がありますが、「海」にちなんでいるということで…

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美しいメロディなのですが、フワフワした、落ち着かないカンジが、波に揺られているようで、聴いていて、とても、胸が苦しくなってしまいました

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ラストは、まんま、ドビュッシーの『海』。ドビュッシーの曲は、音で絵を描いたような、音に色があるように感じる、キレイな音楽という印象がありましたが、この、『海』、タダモノじゃありませんでした。穏やかな海、荒れた海、すべてを受け止めてくれるような広さを持った海…。いろいろな海が、浮かんでは消えて、見ごたえのある映像作品を見たような印象を受けました。
公開リハ、ゲネプロと聴いて来ましたが、この曲ほど、本番との差が大きかった曲は、なかったです。
アンコールのドビュッシーも、キレイな曲でした。公開リハのとき、聖響さんが、楽団員の皆さんに、アンコールをやろうと、「プリーズ」とお願いしているのが、ちょっと、カワイかったです。
外は、ムシムシした、夏を思わせる天気でしたが、聴き終わった後、横浜の海風を受けながら、とても気持ちよくなりました。聖響さん、神奈川フィル、今日も、最高です

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*プログラム*
武智由香:オーケストラのための オ ルミエール タン
ハイドン:交響曲 第100番 ト長調 Hob.I-100 『軍隊』
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」より 前奏曲と愛の死
ドビュッシー:「海」管弦楽のための3つの交響的スケッチ
*アンコール*
小組曲より「小舟にて」